
組積造の家
RM造(鉄筋コンクリート組積造)
特殊なコンクリートブロックを積み重ねて、その中に鉄筋を入れ、そしてコンクリートを流し込んで、壁を造って行く工法です。
コンクリートブロックを積み重ねて行くので組積造の一種でもございます。また、コンクリートブロックの中に、鉄筋を入れてコンクリートを流し込んで補強をするので、鉄筋コンクリート造の一種でもございます。
補強(された)は英語ではreinforced、そして組積造はmasonryですから、頭文字をとってRM造と呼んでいます。
弊社の採用するコンクリートブロックは国土交通省告示の「鉄筋コンクリート組積造(平成15年4月28日付 号外第93号 11~14ページ)」に対応した高品質なコンクリートブロックの型枠です。
RC造と違って型枠工事とその解体が不要になります。
打設したコンクリートの強度確保を待つ必要もございません。
そして壁の素地がそのまま仕上げとなる為、大幅な工期の短縮が可能となります。
なので、より早くアパートや事業用ビルの運用が可能になり、高い投資効果が見込めます。
上記の理由に加え、型枠材などの建築廃材を大幅に抑えられるので、その費用も不要ですし、コンクリート打設以外は、型枠工や配筋工等の熟練工を必要としないので、労務費が大きく抑えられます。
そもそも、採用するコンクリートブロック自体に高度な耐久性がある上に、充填するコンクリートが外気と触れる事が理論上無いので、コンクリートの中性化を防ぎますので、一層の耐久性が期待されます。
高品質なコンクリートブロックとその中に充填するコンクリートの相乗効果により、一層の高耐震・高耐火性が期待されます。
弊社は、免震効果も期待出来る地盤補強工事を標準工事としております。
また、地震の際は、積まれたコンクリートブロックの目地が、地震のエネルールギーを分散させて逃がす役目を致します。
コンクリートブロックは人力でも運べますし、人力で積みますので、狭小地や、トラックが入らない様な狭い道路にある土地の施工にも柔軟に対応出来ます。
特に都心部の狭小間口の狭小面積物件にはメリットが多いです。
これにより、施工する土地の選択肢が大幅に広がります。
RM造には、たくさんのメリットがある事がわかって頂けたと思います。そしてRM造には勿論デメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのか。どういった解決策があるのかも皆様にご紹介をさせて頂きます。
デメリット1:コンクリートブロックを人力で積むので、作業者の労賃が掛かります。
デメリット2:コンクリートブロックは重量があるので、現場の条件によっては小運搬費がそれなりに掛かってきます。
デメリット3:コンクリートブロックに、建築物省エネ法で求められる様な断熱性が期待出来ません。
デメリット4:無数にある目地からの雨水侵入の危険性が非常に高い建物でございます。
デメリット1に対する解決策:熟練工を必要としないので、その分は圧縮出来るでしょう。
デメリット2に対する解決策:小運搬費が発生する様な土地は、土地の価格自体が割安になっている筈です。また、小型重機やリフト等を使えば小運搬作業も軽減されるケースがほとんどです。
デメリット3に対する解決策:弊社では、防水性も有する断熱塗料をお勧めしております。
デメリット4に対する解決策:弊社では、コンクリートブロックに充填するコンクリートの配合計画を、この工法独自なものに適正化させ、たとえ目地から雨水が侵入しても、充填コンクリートで遮断出来る様になっております。また前述の、断熱塗料も防水効果が期待出来ます。
弊社は、設立当初から長年養って来たアパート事業企画立案のノウハウを活かし、このRM造工法を用いた、アパート事業(含、テナント事業)を提案致します。
昨今、メディアでは人口の減少とアパートの供給過多による、アパートの空き室問題を大きく取り上げております。
アパート事業は文字通り“事業”なので、事業企画も無しに、単にアパートを造って満室になる程、簡単なものではございません。
30年位先迄のリーシングを見据え、しっかりした企画を練り、それを具現化させてはじめて空室リスクを避ける事が出来るのです。
アパートを立てる場所の人口動向を予測しターゲットを絞る事が肝要です。
確かに既に人口の減少は始まって久しく、少子高齢化時代の到来だとも言われております
しかし今後、高齢低年収単身者世帯が大幅に増えて行くと思われます。そして彼らは、職 が望める首都圏に住む選択を迫らえます。また豊かな生活の記憶がある為、予算内で探せる様な、“安普請”の住宅の入居は希望致しません。
また、好むと好まざると、労働人口確保の為、外国人労働者の入国が一層増えて来る事でしょう。
そこで、弊社は、RM造工法による、StudioTypeのワンルーム企画をご提案致します。
たとえ20㎡前後の面積でも、尚且、ロフトベットを採用しないにレイアウトもかかわらず、高品質な快適居住空間を実現致しました。
コンクリートが充填されたコンクリートブロック壁により隣接世帯の生活音を気にせず、加えて、室内の上下の移動も必要としないので、快適な生活が出来ます。
それでいて賃貸面積自体は大きくないので、賃料をそれなりに抑えられます。
弊社では、金融機関の選択から始まり、企画設計/実設計~地盤補強工事~施工(近隣対応)~入居者募集(外部業者委託)迄、一貫して行います。
一度、弊社の企画するアパート事業の採用をご検討頂ければ幸いでございます。
尚、弊社の施工する物件は、SG工法(別頁)による地盤補強工事が標準となり、外壁には、防水効果が期待出来るサーモブロック(リンク)と言う断熱塗料での仕上げが標準となります。
音大生向けマンションもご好評です。
界壁(隣世帯との壁)が厚さ200mmのコンクリートブロックにコンクリートが充填されているので、住戸の遮音性は非常に高く、遮音サッシ等の使用により、全戸遮音仕様の部屋になります。
そしてブロック自体に吸音性があるので、大音量でなければ、オーディオ愛好家向賃貸や“楽器可賃貸(音大生向け賃貸)”の企画が大いに可能です。
古来より世界中で建築されてきた組積造建築物。ピラミッドをはじめ歴史的建造物の多くはこの組積造建築によるものです。
重厚感溢れるコンクリートブロックを使う事によって、この伝統の組積造建築物の重厚感があり且つ優美な外観を表現する事が可能です。高級感のある建物になります。
内装は素地をそのままにし、床に天然の大理石や御影石を使う事で、高級リゾートホテルの様な雰囲気を醸し出す事が可能です。
また弊社スタッフには、長年開発行為や宅地造成に携わっていた者が居りますので、海辺や山間の斜面地や崖地等のどの様な土地でも、高級感溢れる建物を建てるに相応しい土地に変身させる事が出来ます。
ウイークエンドハウスとして、またお仕事上の接待の為のゲストハウスとして、RM造(鉄筋コンクリート組積造)建築物の採用も選択肢の一つしてご検討頂ければ幸いでございます。
地震や津波、河川氾濫等の災害時に、木造家屋が流されてしまう映像をテレビやインターネット配信の映像や画像等で暫し見かけます。
そしてまた、無事に避難が出来た被災者の方々には、取り敢えずプレハブの仮設住宅に入居して頂く例を良く見かけます。
しかし、“仮設”が故に作りは簡素で、断熱遮音効果は絶望的で、入居者の方々のプライバシーもしっかり保護もされる事も無いでしょう。被災と相まって、相当なストレスを強いられます。
若い世帯は新たな地に新たな職を見つけ仮設住宅を早めに離れる事が出来ても、高齢者世帯は仮設暮らしが長引びく傾向が見られます。そして残念な事に、折角助かった命を仮設暮らしのストレスに拠る体調の変化で、命を落とす現象も少なからずございます。
仮設住宅は簡素なプレハブハウスの建設と言えども、住宅建設なので、建築職人さんが相当数必要になって参ります。
そこで被災地の仮設住宅に付いても、RM造工法による、StudioTypeのワンルーム企画をご提案致します。
プライバシーの確保は言う迄も無く、平屋であれば構造計算も不要ですし、被災地で不足がちな建設職人の必要人数を大幅に圧縮出来ます。ブロックを運ぶんだり載せるだけの作業では、ボランティアの人達でも充分可能です。
もう、“仮設”住宅では無く、“恒設”住宅です。但し、流石にプレハブみたいに、解体は簡単では無いかもしれませんが、躯体を解体した後は容易に鉄(配筋)とコンクリート部分に分け、現地より撤去して再利用が可能です。
プレハブみたいに、次にいつ来るのか判らない次の災害の為に、解体資材を遠く迄運び保管する必要もございません。
上記の様な長所から弊社は、RM造工法による、StudioTypeのワンルーム企画を 災害時恒設住宅 としてご提案致します。